全国の田舎大好き女子です。 普段は、田舎暮らしアドバイザーとかしていたりしていなかったり。
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Posted by ほしくみこ
 
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福島レポート4.会津活・活(いきいき)自然村 高橋 千鶴子さん
会津活・活(いきいき)自然村 高橋 千鶴子さん

 ようやく地元に戻ってきました。
 そして向かうは会津活・活自然村の高橋さんのところです。

 高橋さんは「会津活・活自然村」という農業生産者グループを作って、生産者の「作る喜び」と消費者の「食べる喜び」を繋いでいます。

北会津という地区は、元々は北会津村という小さな村だです。会津は山あいの地域で、大抵の市町村には山がある。会津地域で北会津村は湯川村と並んで山がない、会津盆地のど真ん中にあるところだ。どうせ車もそんなに通らない。私は良く農道に寝転がって、四方八方に広がる山並みを見ることが好きだった。

 高橋さんとの出会いは仕事の田舎暮らし支援でお世話になっている福島県庁の高橋さんのお母さんで、3年前の冬に開かれた福島の食材を使った食事会イベントに呼んでいただいた時でした。

とにかく元気で好奇心旺盛!会津の伝統野菜から新野菜まで、おもしろがりながら生産にチャレンジしているのだと笑っていた姿が印象深く残っている。同じ会津若松市出身の私の家と車で10分ほどしか離れていないところに住んでおり、農協に勤めていた母や同じく農家を営んでいた祖父のことを知っていて、話が弾んだことを思い出す。

 そんな高橋さんに久しぶりに連絡をしたのは東日本大震災の後、風評被害・出荷規制に苦しむ福島の生産者と消費者を繋ぐためのバーべキューイベントを開催を決めた時だった。野菜を提供して欲しいとお願いを高橋さんは快く引き受けてくださいました。参加者は大喜び。口の中でとろけるサトイモに、5種類の食感と味が広がるミックスリーフのサラダに、誰が作っているのかと声も掛けて貰った。


 直売コーナーにはその日に採れた瑞々しい野菜がずらりと並んでいて、高橋さんを始め、生産者の皆さんが自家製野菜で作ったお茶請けを食べながら、笑顔で笑っていた。

高橋さん01

高橋さん2


お礼の件でお伺いしたのですが、「まあ、お茶でも」と、高橋さんが作ったウドの味噌漬けをいただきました。
ウドを噛めば、味噌に負けないウドのほろ苦い瑞々しい味が口の中に広がった。

会津の人にとって、山菜は御馳走だ。苦みのある山菜は冬の間に溜まった毒素を出してくれる春の御馳走だと言ったのは、取材に付き合ってくれた私の母だ。二人はウドの食べ方について盛り上がる。母も私が高校生の時に、会津の「旬菜館」という直売所の立ち上げに携わっていたので、今都内のイベントで野菜の販売をする時には、食べ方・保存方法などをポップにして見せると売れるので、それを大抵用意します。
 野菜をただ並べるだけでなく、試食やその家ならではの食べ方を紹介することで、素材の活かし方を知らない消費者に買って貰える。このノウハウは実際に直売所を切り盛りする人間にしかなかなか分からない。
 高校生の時にちょくちょく直売所にお邪魔して、何となくそれを覚えていた。それを幼い頃から肌で学べてきた環境が、すごくありがたいものだったのだと母に感謝しました。

「固くて捨てがちなウドの外皮。ここが一番美味しい」ウドの皮をピーラーで剥いて、油でさっと炒める。これだけでウドのきんぴらができてしまう。素材を無駄にしないコツも、長年の経験から知っている。


美味しい野菜はまず土づくりが肝心。
良い土をつくるには野菜の 生育に良い土中の微生物が大切。
その良い微生物を活性化することができる「有機ミネラル発酵肥料」を、グループのみんなで手づくりしている。4カ月という長い時間を掛けている。農薬は土中のすべての微生物を殺さないように、必要最小限にとどめている。

「昔は畑には昆虫やカエルがたくさんいる生命に満ちた畑があった」

いつしか農薬が使われ、生産性が高いものが作られるようになった。しかし、高橋さんは、安全・安心でしかも美味しい野菜を消費者に伝えたいと昆虫やカエルがたくさんいる畑を取り戻そうと、土づくりに妥協しなかった。

私は昔、みみずが嫌いだった。畑仕事を手伝っている時にみみずが出て来ると悲鳴を上げて嫌な顔をした。その度祖父が笑う。「みみずが住んでいる畑っていうのは良い畑だって証拠なんだ」
 高橋さんの畑でもたくさんの生き物を発見できる。

 夏にはカエル。
カエルがいる=餌となる虫がいる=土壌が健全で生命にとって優しい。

高橋さんは手づくりの有機ミネラル肥料だけでなく、薬草でつくった堆肥も使っている。
「野菜に良いものは、人間の体にも良いんだよ」

出荷規制が掛かったことで、落胆するメンバーもいた。「どうせ作っても売れない」「また、規制される」風評被害は経済的な危機だけではなく、生産者の心も蝕んでいく。高橋さんの旦那さんはどんなに忙しくても、午前中はグループの農家さんの家を回って、声を掛け、頑張ろうと挫け掛けた生産者に前を向かせる。
今、作るしかない。

今、私は風評被害に苦しむ生産者とそれを応援したい人を繋ぐためのアクションを起こし始めました。私は元々農家の一人娘。家を継ぐことは決まっているが、どうすれば生産者と消費者を、都会と田舎を繋いでいけるかを学ぶために東京に出ていた。こんな時だからこそ、戻って農業しようか迷っていると離したところ、高橋さんに「そんな必要はない」と笑って一蹴された。高橋さんは私の母に同意を求めると、母も笑って拒否する。

「私たち農家は良いものを作る。けれど、売り方を知らない。それを消費者、都会に繋げられる人は少ない。勝手で申し訳ないんだけど、今は都会で頑張って。私たちは良い物を作り続けるから」

 農家には作る喜びがある。気候も、環境も、全く同じ年はやって来ない。だからこそ楽しいのだと。会津活・活自然村では、購入した人からお礼の電話やFAX、メールが届くと、必ずその生産者にそれを伝える。美味しいと言ってくれることもまた、生産者の喜びに繋がる。

 今、会津若松市には福島県の沿岸部原発がある大熊町からの避難者を受け入れている。復興に向けたアクションを起こせない避難者にとって、日々時間を持て余してしまう。グリーン・ツーリズムの受入も行っている会津活・活自然村では、その一環で避難されている方に農作業を手伝って貰っている。「こんなに甘い野菜を生れて初めて食べた」、「土をいじっていると楽しい」と声が上がる。

「こんなときだからこそ作り続ける。地元の人に地元の野菜を食べて貰えないなんておかしい」

 一時期、地元のスーパーからも福島県産の野菜が消えた。地元産の野菜を求めて、直売所に足を運ぶ人もいる。「春は茎立菜の味噌汁が飲みてえんだ」地元の野菜を地元の人たちが食べないで、都会で売れるはずもない。何があっても、この直売所を続けて行くと決意を固める高橋さんの想いと笑顔は、「会津のお母ちゃん」の笑顔そのものだった。

   
会津活・活(いき・いき)自然村
http://1-ba.com/shizenmura/index.html
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[東日本大震災から
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